採用担当 共有資料 ・ 社外秘

6期 10億計画に向けた
営業・PM 組織 増員計画と、その根拠

6期(FY28)終わりで売上10億円の計画が立ちました。本資料は、その達成に必要な「営業組織の拡大」と「PM(デリバリー)組織の構築」について、なぜその人数が必要なのかを行動量シミュレーションの数字に基づいて整理し、採用担当のみなさまと共有することを目的としています。

作成 ・ 代表取締役 片川 良平
対象期 ・ FY28(6期)/達成まで2年
売上目標 ・ 10億円(FY26実績 2.2億円 → 約4.6倍)
営業
5 → 15
営業社員を1年で+10名。合計15名体制へ
行動量
174.5商談/月
10億から逆算した、月あたり必要商談数
PM 社員
0 → 2〜3
社員PMを新設。業務委託・SESと役割分担
外部体制
10〜15名相当
業務委託・SES・開発パートナーで構成

はじめに ― この資料で採用担当にお願いしたいこと

6期で10億を達成するには、「売る力(営業)」「届ける力(デリバリー=PM)」の両方を同時に強くする必要があります。営業だけ増やしても、案件を受け止めるPM・CS・バックオフィスが弱いと品質が崩れます。逆も同じです。

そこで本資料では、次の2つの採用計画を、行動量シミュレーション(添付Excel)の数字とともにご説明します。

PLAN 1
営業社員 5名 → 15名
月174.5商談を「再現性・安定性をもって」回すための増員。根拠は商談数の逆算。
PLAN 2
PM社員 0名 → 2〜3名
外注(業務委託・SES)を統制し、PFS品質を担保するための社員PM。役割を明確に分担。
1全体像 ― 10億は「商談数」から逆算されている
なぜ営業もPMも増やすのか。出発点は1つの数式です。

10億を構成する4つのエンジン(6期着地イメージ)

10億は1つの商材ではなく、コンサル伴走(松竹梅)を成長エンジンに、既存受託・入口プログラム・受託波及を積み上げて達成する設計です。なかでもコンサル48社の同時稼働が、必要な営業・PMの人数を決める起点になります。

エンジン内容6期 想定
既存受託開発事業の土台。無理のない成長(年100%)で計上3.4億円
コンサル伴走 ARR松竹梅48社同時稼働(梅18・竹16・松14)2.6億円
入口プログラム新規70社/年 × 受講率65%0.2億円
受託波及(期待値)コンサル起点の小規模WF+大型DX開発上振れ余地
合計コンサルを主軸に、受託を土台として積み上げ10億円

※ 金額はシミュレーション上の概算(標準〜強気シナリオ)。詳細レバーは添付Excel「10億ロードマップ」シート参照。大型DX案件は紹介運に左右されるため保守的に置き、上振れ余地として扱っています。

コンサル48社を「維持」するために必要な行動量(逆算ロジック)

同時稼働48社は、放っておくと解約で減ります。平均継続5.5ヶ月なので、毎年入れ替わる分を新規で補充し続ける必要があります。ここから商談数が一本道で決まります。

同時稼働 維持目標48 社 梅18 ・ 竹16 ・ 松14
▼ ÷ 平均継続5.5ヶ月 = 毎年の補充
必要 新規受注105 社 / 年
▼ ÷ 成約率 5%(アウトバウンド現実値 3〜8%)
必要 商談数2,094 件 / 年
▼ ÷ 12ヶ月
必要 商談数174.5 件 / 月
結論:174.5商談 を作り続けられる組織が、10億の前提条件です。
この「174.5」という1つの数字が、営業を15名にする理由であり、その先でPM・デリバリーを増やす理由でもあります。営業が増えれば受注が増え、受注が増えれば届ける体制が必要になるためです。
2営業 採用計画 ― なぜ「15名」なのか
現在5名 → 1年で+10名 → 合計15名。根拠は商談数と「再現性」。

現行体制と計画

現状(FY26)
営業社員 5名
現在の商談創出はこの5名と代表が中心。属人性が高く、これ以上の積み増しは1人あたり負荷が過大になります。
1年後の目標
営業社員 15名
+10名を採用。月174.5商談を、無理なく・人が抜けても回る体制で創出します。

論点:チャネル分散か、アウトバウンド中心か

商談を作る方法は複数あります。下表のように交流会・セミナー・紹介・反響を組み合わせれば、計算上は月113商談・加重受注率7.9%でも必要受注(105社/年)にギリギリ届きます。

チャネル月間商談受注率月間受注年間受注再現性
AP外注(コールド・アウトバウンド)704%2.833.6高 ・ 積める
交流会157%1.112.6人脈依存
セミナー・合宿1015%1.518.0企画依存
紹介830%2.428.8運・属人
コンテンツマーケ(反響)1012%1.214.4時間がかかる
合計 / 加重平均1137.9%9.0107.4
ただし、この「混ぜれば届く」計画は採用計画の土台にできません。 紹介・セミナー・反響は受注率は高いものの、こちらの意思で量を一定に積み増せない(運・人脈・企画・時間に依存する)からです。これらが想定どおり出ないと、計画全体が崩れます。

そこで採用計画は、最も再現性・安定性が高いアウトバウンド単体で必要数を作れる前提に置きます。アウトバウンドは「人数 × 行動量」で線形に積み増せる、唯一コントロール可能なチャネルです。この保守的な前提(成約率5%)で逆算すると、必要商談は月174.5件になります。

なぜ7名ではなく15名か ― 1人あたり負荷で見る

シミュレーション上は「7名 × 週3〜4商談」で174.5商談に届く計算も可能です。しかしそれは全員が高稼働・高スキルで、誰も抜けないという綱渡りの前提です。実際の組織運営では、立ち上がり期間・離職・スランプ・教育コストを織り込む必要があります。

モデル最小:7名体制
約25 商談/月・人
= 週6商談/人。1人欠けるだけで計画未達。属人性が高く、再現性・安定性に欠ける。
計画採用:15名体制
約12 商談/月・人
= 週3商談/人。新人でも到達可能な負荷。欠員・育成中でも全体目標を維持できる。
15名にする本質は「再現性と安定性」です。 1人あたりを約12商談/月まで下げることで、個人の調子や在籍に依存せず、組織として174.5商談を出し続けられます。これは「多めに採る」のではなく、「壊れない営業エンジンを作る」ための人数です。

営業 採用ロードマップ(1年)と求める人物像

現在5名
既存営業 5名+ 代表(高成約 10〜15%)
〜3ヶ月+3名 → 8名
アウトバウンド営業 3名成果報酬アポ投資を並行開始
〜6ヶ月+3名 → 11名
アウトバウンド営業 3名立ち上がり済3名がOJT側へ
〜12ヶ月+4名 → 15名
アウトバウンド営業 4名15名で月174.5商談を安定運用

求める人物像(営業)

  • アウトバウンド(コール・フォーム・ソーシャル)の行動量を安定して出せる方
  • AI・DX・業務改善の文脈で、経営者・現場の課題を引き出せる方
  • 「売って終わり」でなく、受注後にPMへ正しく引き継げる方(後述の引き継ぎが前提)
  • 未経験〜若手も対象。週3商談ペースで立ち上がれる素直さ・改善力を重視
3PM 採用計画 ― 社員は「作業者」でなく「統制役」
現在 社員0名・業務委託中心。営業15名化で案件が増える前提で、社員PMを2〜3名新設します。

現行体制 ― 社員PMは0名、業務委託5名が中心稼働

現在、PMは社員0名。デリバリーは下記5名の業務委託(外部PM陣)が中心に回しています。すでに彼らは上流レビュー中心の使い方にしていますが、それでも稼働がパンパンの状態です。

現 業務委託メンバー主な役割現在地
大手SIerクラス PM最重要・大型案件の上流レビュー、炎上リスク判定逼迫
SIer型 PMO要件定義・設計・テストの標準化と品質レビュー逼迫
技術リード技術選定・見積妥当性・設計リスクの確認単独で詰まり気味
ディレクター(納期遂行型)仕様確定後の進行・納期・テスト管理稼働中
ディレクター(バランス型)進行管理+上流補佐の素養あり稼働中
いま起きているのは「PM不足」ではなく、上流判断のボトルネックです。 優秀な2名(大手SIerクラスPM・SIer型PMO)に、判断が必要なレビューが集中しすぎている状態です。営業を15名化して案件が増えれば、この詰まりは確実に悪化します。だからこそ、判断を分散し外注を統制する「社員PM」が必要になります。

設計思想 ― 社員は「判断」、業務委託は「整理・推進」、SESは「実装」

営業15名化のリソースは膨大で、PMまで社員で抱えるのは非現実的です。したがって実行は業務委託・SESに頼り、社員は外注を統制してPFS品質を担保するという役割分担を明確にします。

レイヤー担うこと担わないこと
社員PM・CS
判断する人
受注可否判断 / 顧客期待値の調整 / スコープ・粗利判断 / 外注の評価・アサイン / 品質基準の策定 / 炎上時の最終判断 / 営業へのフィードバック 議事録・WBS・テスト実施などの手作業
業務委託 PMO/BA/ディレクター
整理・推進する人
要件整理ドラフト / 業務フロー・機能一覧作成 / WBS・進行管理 / 定例運営 / テスト設計 / 顧客確認事項の整理 受注可否・粗利・品質基準の最終判断
SES・開発パートナー
実装する人
実装 / 詳細設計 / 技術調査 / インフラ構築 / API連携 / テスト実行 / 保守改修 顧客折衝・要件定義の丸投げ受け(必ず社員/委託PMが介在)
社員PMを増やす目的は「案件を担当させること」ではありません。外部PM・SES・開発会社をどれだけ使っても、PFSの品質・粗利・顧客期待値を社内で握り続けることが目的です。

社員PMは何名必要か ― 結論:まず2名、12ヶ月で3名

「PM社員は1〜2名で足りるのか、フル業務委託でもいけるのか」という問いに対する結論です。フル業務委託は危険(品質・粗利・顧客対応の最終責任が社内に残らない)であり、かといって多数の社員PMも過剰です。最適解は社員2〜3名 + 外部10〜15名相当です。

最低ライン
2
CS/Delivery責任者 + シニアPM。今の外部陣を使いつつ「ギリギリ耐える」
推奨 ★
3
+ Delivery Ops/PMOリード。営業15名化に最もバランスが良い
最大
4
+ シニアPM2人目。外注を大量に動かしても統制を失わない

補足:行動量シミュレーションの「組織損益」シートでは、竹・梅の同時稼働34社 ÷ PM1人あたり7社 = 伴走PM5名(業務委託含む)、加えて松担当の上級PM3名を置いています。このうち社内で握るべき判断ポジションを社員化したものが、本ページの2〜3名です。残りの伴走・実務は業務委託で賄う想定です。

採用すべき社員PM ― 3つの役割と人物像

① CS / Delivery責任者
最優先 ・ 年収目安 800〜1,200万円 / 業務委託入りなら 月80〜150万円

納品側の事業責任者候補。普通の開発PMではありません。No.2候補は発見済

  • 案件受け入れ判断・優先順位付け・PMアサイン
  • 粗利管理・外注評価・受注後の期待値調整
  • 炎上予防と最終判断、営業への差し戻し
人物像:SIer/ITコンサル/SaaS導入/DX支援の経験。営業に理解があり、顧客に言いにくいことを言え、粗利感覚と外注を動かす力がある。
② シニア・ソリューションPM
第3優先 ・ 年収目安 700〜1,000万円 / 将来2名

提案型PM。受託開発の進行管理者ではなく、営業マインドを持ち課題を要件に落とせる人材(=代表 片川に近い役務)。

  • 顧客課題の整理・業務フロー理解・スコープ切り
  • 提案内容を要件に落とし、外部PMへ渡せる状態に
  • 竹・松案件の担当、追加提案の発掘
人物像:SIer上流/業務改善コンサル/SaaS導入PM。曖昧な要望を構造化でき、営業同行・要件定義書作成ができる。
③ Delivery Ops / PMOリード
第5優先 ・ 年収目安 500〜700万円 / 6〜12ヶ月以内

納品組織の型化・数字管理・外注管理。上流判断者である必要はなく、仕組み・運用・数字に強い人材。

  • 案件一覧・PM稼働・外注アサインの管理
  • 粗利表・顧客ヘルス・炎上予兆の可視化
  • 引き継ぎ資料・テンプレート整備、PM会議運営
人物像:PMO経験者。数字と進行に強く、人に催促でき、抜け漏れを拾える。Notion/SFA/Asana等を扱える。
採用上の最重要注意:②のような「営業マインドのある提案型PM(=片川級)」は市場に多くありません。"片川2号"を探すと採用が止まります。役割を①③に分解し、②には完璧な1人ではなく「上流の方向性を握れる素養」を求める設計にしています。中途半端な年収(600万前後)で探すと、ただの進行管理PMしか集まらない点にご留意ください。

業務委託・SES で賄う領域と必要人数

社員PMが「判断」に集中できるよう、整理・推進・実装は外部を厚くします。現状からの増員イメージは以下のとおりです。

役割(外部)担う業務現状12ヶ月区分
上流補佐 / BA / PMOヒアリング整理・業務フロー・要件ドラフト・論点整理02〜3名業務委託
ディレクター / 進行PM定例運営・WBS・タスク管理・開発者連携・テスト進行24〜6名業務委託
技術リード / アーキテクト技術選定・見積妥当性・設計レビュー・難易度判定12〜3名業務委託
QA / テスト管理テスト仕様・実施・不具合管理・受入支援・品質報告02〜4名業務委託
開発 / SESパートナー実装・詳細設計・インフラ・連携・保守(領域別に認定化)3〜5社SES/会社
外部体制 合計社員2〜3名がこの体制を統制する3名10〜15名相当

最優先で急ぐのは「上流補佐 / BA / PMO」です。いま大手SIerクラスPM・SIer型PMOが詰まっている最大の理由は、整理されていない案件が直接彼らに飛んでいるためです。上流補佐が「判断の手前の材料づくり」を担うだけで、社員PM・外部上流PMの負荷が大きく下がります。

4統合 採用ロードマップ(12ヶ月)と優先順位
営業は止めない前提。案件は増え続けるため、PMは「必要になったら採る」では遅く、先行採用します。
社員採用 業務委託・SES(先行補強)
〜1ヶ月火消し・先行補強
上流補佐/BA +1QA +1ディレクター +1 CS/Delivery責任者 募集開始シニアPM 募集開始
〜3ヶ月社員1人目を確定
CS/Delivery責任者 採用 上流補佐 2名体制ディレクター 3〜4名技術リード 2名 営業 8名(+3)
〜6ヶ月社員2人目
シニア・ソリューションPM 採用 QA 2名ディレクター 4〜5名 営業 11名(+3)
〜12ヶ月体制完成
Delivery Ops/PMOリード 採用(攻め)シニアPM 2人目 外部 10〜15名相当・SES 3〜5社 営業 15名(+4)

採用 優先順位(PM・デリバリー側)

  • 第1優先 CS/Delivery責任者(社員・No.2候補あり)
  • 第2優先 上流補佐 / BA / PMO(業務委託で即追加)
  • 第3優先 シニア・ソリューションPM(社員)
  • 第4優先 QA / テスト管理(業務委託)
  • 第5優先 Delivery Ops / PMOリード(社員)
  • 第6優先 技術リード追加・ディレクター追加(業務委託)
採用担当へのお願い: 営業は止めません=案件は増え続けます。とくに①CS/Delivery責任者(社員)②上流補佐(業務委託)は、他に先んじて動き出していただきたいポジションです。この2つが入るだけで、現場の逼迫がかなり緩みます。
5根拠データ(行動量シミュレーション)

本資料の数字(48社・105社/年・174.5商談/月・組織人員と損益)は、すべて下記のシミュレーションから算出しています。レバー(社数・継続月数・成約率など)を動かすと必要行動量・必要人員が再計算されます。

📊 FY27〜 プライシング・行動量シミュレーション
Google スプレッドシートで開く(10億ロードマップ/組織損益/チャネル別受注 ほか)
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主要シート:「10億ロードマップ」=商談174.5件/月の逆算根拠 / 「チャネル別受注(叩き)」=チャネル別の積み上げ / 「10億時の組織損益」=PM・営業の人員数と損益の検算。